先日『国土交通省』から、不動産価格の指標となるものが発表されました。
『不動産価格指数』
2008年4月~2009年3月までの不動産価格を100と数値化し、
住宅総合とマンション・更地建物付土地の3つに分類し各々不動産価格の数値を出し
投機不動産等の指標とするのが目的・・・とありました。
https://www.mlit.go.jp/common/000221784.pdf
さて、公示価格や路線価等、他にも不動産の価値を示すモノは有りますが、
今回の『不動産価格指数』は他のモノとの違いはなにか。
1つ目は指数ですので、平米単価で表すのではなく、2008年平均値100に対しての数値である点。
2つ目は毎月数値が出る点。(前年同月比も表示。)
例:〇〇年〇月94.6% (前年同月比5.6%)とあれば、
2008年平均値に比べて、5.4%下落している(前年同月比と比べると5.6%上昇している)
3つ目は国際的な数値である点。
他国の不動産価格と比べ、日本の不動産価格の数値を見れる事となり、
外資の投機判断となる。
とある不動産コンサルティング等では、
『購入のタイミングを計るのに良い』的な記事がありますが、
はっきり言って、個人の方がこの指数を見て買うか・買わないかを判断するは不適切です。
不動産コンサルティングを名乗るのであれば、もう少し内容を理解した方がいい・・・
なぜなら、まずは大きな地域では分けていますが、
例えば:堺市北区新金岡町5丁の数値は出ていません。
購入を検討している人が、『大阪府全域で探している』なんて人はおられません。
(仮にいてたとして、どうやって物件探すの?)
不動産価格は地域差によって、かなり変わります。
大規模分譲が開始!とか、中古物件に関しては物件によってはかなり差がでます。
もしこの数値だけを見て判断するなら、ここ数年は間違いなく購入できません。
不動産価格の利点は、マクロ的に投機としての判断としては良いと思います。
今までになかったのは、国際的な数値として、外資の呼び水となる事もあると思います
東証で現在『住宅価格指数』
関東圏の中古マンションの価格を数値化したもの。
こちらの方が購入や売却時期の判断としては、有効と思います。
持論ですが、『不動産の購入のタイミング』は、検討者が『必要』と思った時が
購入のタイミングです。