適正価格・・・②

実は仲介会社さんにも、数多有る様に、数多の業者さんや営業さんのスタイルがあります。
例えば、お客様にとって本当にこの物件が適正で有るかを考え、お客様に助言する業者さんが有るかと思えば、
販売手数料が多いのは進めるが、販売手数料が少なかったり、無かったりすれば薦めない業者さんも
(販売手数料とは買主様から頂く手数料とは別に売主様や売主側業者さんから頂く手数料)
正直言ってあります。
販売手数料が違法性が無ければ、当然営利企業で有る以上、異を唱える事ではありませんが、
買主様から手数料を頂く以上、私は前者で有りたいと心がけます。
以前にこんな営業さんがいました。
当社が売主側で新築の媒介(売却依頼)を頂きました。
売主様と相談のうえ、諸費用はシンプルに外構工事費やその他費用を頂かない事としました。
案内の連絡が入り、業者さんがおススメしてくれたのですが、
営業さんから『販売手数料頂けますか?』
『いいえ資料にも記載していますが、【分れ】です。』
※【分れ】とは業界用語で、売主又は買主のどちらか一方だけ頂く手数料を指します。
ちなみに売主と買主双方から手数料を頂くのを【両手】とか【両直】と言います
この場合は媒介(仲介)は一社だけとなります。
営業さん『そうなんですか・・・』
営業さん『外構とか建築確認費用とかでお客さんから頂くので、手数料に回してくれません』
『・・・っは!?絶対に貰わないで下さいちっ(怒った顔)
営業さん『お客様に紹介するのやめます・・・気に入らしたのに・・・ちっ(怒った顔)
『やめて頂いて結構です!』
と言う訳で、お断りさせて頂きました。
数時間後、営業さんの上司から連絡があり、
『実は申込み頂いておりまして、販売手数料は結構ですので、話し進めさせて頂けませんか?』
『・・・営業さんは「物件を気に入らせた」って言ってましたが、実際はどうなんです?』
上司『お客さんはこの物件しかないんです・・・実家がすぐ近くで予算範囲内の物件は、これだけなんです・・・』
『判りました、こちらの条件は営業さんを代えて下さい。』
上司『判りました私が担当致します。』
『諸費用明細は当社が発行致しますので、そちらを渡して下さい。』
上司『はい』
『これは取引とは関係ありませんが、御社が販売手数料なければ、お客さんが気に入っている物件でも進めてあげないのですか?』
上司『いいえそうでは有りませんが、彼(営業さん)今月の売上が達成出来なければ、解雇なんです・・・』
『???って、会社と営業成績の都合なんですか!』
ご契約の時にお客様とお会いしましたが、人のいい方で、希望の場所で物件が見つかったので、物件価格以外の費用なども、営業が言われるのをそのまま鵜呑みにしていた感じでした。
もちろん通常の決められた手数料を頂くのは、当社も営利企業である以上、否定致しません。
しかし根底には、不動産のプロとして適切な物件を紹介して、良い点も悪い点も納得頂き、ご依頼者(売主・買主)の利益を一番に考えるから、手数料を頂けると思います。
残念ながら登場の営業さんは、その後解雇されたそうで、今はどうされているのか???
現在でも、この手の話しは聞きます。
お客様としては、諸費用に関して、ひとつひとつ説明してもらって下さい。
『こんなん聞いて恥ずかしくないかなぁ~~』って思うより、説明を聞いて納得できなければ
『一度帰って、調べます!』と言い下さい。
宅建協会や全日(町の不動産業者が加盟している団体※全てではありません)で検索すると判りますので、一度相談されるのも良いと思います。
私で良ければ、明言は出来ませんが答えれる範囲でご質問頂ければ、お答え致します。
物件価格だけでなく、諸費用にも適正な価格があります。