変動金利・・・その①

さて不動産を購入する際に資金計画で大きく割合をしめるのは
『住宅ローン』です。
住宅ローンは金融機関が取り扱う『銀行系住宅ローン』と住宅支援機構が取り扱う『フラット35住宅ローン』がある。
フラット35は一昔前の『住宅金融公庫』です。
現在の商品は概ね当初10年と11~35年固定金利の支払いになります
日銀のマイナス金利政策によって、ここ数か月は金利が最も金利が低くなったと言ってもいいでしょう。
銀行系住宅ローンは大きく分けて3つの金利のタイプの商品構成となります。
35年間固定の超長期型と言われる『全期間固定』の商品と
2年~10年くらいの固定型金利の商品です。
超長期金利は各行ともマイナス金利政策の影響もあり、金利が最低金利を更新している。
つまり日銀のマイナス金利政策の恩恵を受けているのです。
しかし・・・変動金利の金利はここ数年据え置きです。
店頭表示金利 2.475%~2.675%
ここで問題!
なぜ日銀がマイナス金利政策を行って固定金利は下がったのに、変動金利はそのままなのでしょう?
・・・
・・・
答え 固定金利と変動金利は基準となる金利が異なるからなんです!
変動金利の場合は各銀行が調達コストや固定(人件費等)コストを基に決める
『短期プライムレート』(短プラ)と連動します。
短プラが下がれば住宅ローンの金利も下がりますし、逆に短プラが上がれば住宅ローンの金利もあがります。
各行基本、年2回の金利の見直しをします(4月・9月が多い)
短プラは概ね各行 1.475%~1.675%となっています(平成28年8月現在)
っと言う事は!?
短プラに1%を加算した金利が住宅ローンの店頭表示金利となります。
過去の例で言えば、1.375%が近年では一番低かったのではないでしょうか?
しかし・・・
現在の住宅ローンの主流は『金利優遇』と言われる『金利の引き下げ』です。
『金利優遇』とは・・・
簡単に言えば、借りる人によって優遇する幅を替えるのです。
銀行用語で『属性』と呼ばれます。
属性が良ければ大幅に優遇してあげるし、悪ければ優遇幅は低いモノになります。
次回その②で金利優遇制度について説明致します。