日本と米国の不動産の違い

今日のブログ1発目は『知って得する不動産豆知識』から始めます!
我が国日本では、戦前においては、
不動産の価値とは『土地を取得している』ではなく、
『土地は借地で建物に価値』と言った感じでした。
その後、戦後を迎え、GHQにより『農地解放』と言った政策により
大地主さんから小作人さんが土地を貰い受け、
土地の名義人が細分化され、『自分の土地に家を建てる』のが価値をしてあらわれ、
その後『国民所得倍増計画』(池田内閣)昭和35年に閣議決定され、高度成長期を迎え
日本人の生活水準が上がり、より豊かな生活求めるようになりました。
その後『バブル景気』と言った様な、
『昨日買った土地が今日は倍になっている』
『土地は値下がりしない』いわゆる不動産神話の時代です。

その後バブル崩壊後、不動産の価値は下がる一方。
では、同じ先進国で世界一経済大国アメリカではどうでしょうか?
もちろん、米国のサブプライムを経験し価値の低下はみられます。
実は米国と日本の不動産流通の大きな違いは、中古住宅市場にあります。
不動産流通に占める中古市場は日本では14%、米国では78%と大きく違っています。
米国では『ケース・シラー』と言った住宅価格指数を示すものがあり、
価格が判り易くなっているのも一因と思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/S%26P%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%BC%E4%BD%8F%E5%AE%85%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E6%8C%87%E6%95%B0
(ケースシラーの詳細)
日本では高度成長期に建てた建物(現在で言うと築50年)で残っているものは、大きな地主さんの母屋とか、市場には流通しずらい物が多いです。
つまり、『高度成長期やバブル時代に急ぎ足で建物と建て、粗悪なものになってしまった』とも言われます。
もちろん全てが粗悪とは言いませんが、全体的には多いと思います。
日本では少子高齢化を迎え、『住宅余り』の現象が訪れようとしています。
これから日本の不動産は『価値が有るから所有する』のではなく、
『必要だから所有する』に変わって行くのでしょうね。