自宅を売却する方や自宅を購入される方には
聞き慣れないとは思います。
J-REIT(ジェイリート)不動産証券化
ざっくり言いますと投資家から資金を集め
収益不動産を開発や取得し運用をする事です。
不動産証券化の始まりは、大企業の本社ビルが中心で証券化し資金調達やオフバランス化を図り財務体質の改善化をする事です。
例えば1998年に大和生命保険の本社ビル「大和生命ビル」を証券化し、約450億円でゴールドマン・サックスに売却して資金調達をしています。
この様に証券化による資金調達やオフバランスを図りながらそのままリースバック(元の所有者が賃借する事)して利用する事が多かった。
一方では2000年に投信法改正により2001年にはJ-REITが発足
J-REIT発足より10年が経過致しました。
2000年には1.9兆円だった証券化も外資・新興ファンドの参加によって、最も活発だった2007年には9兆円まで市場拡大しました。
その後2008年のサブプライム問題やリーマンショック等の影響をモロに受け
市場は減少(2010年は前年比増です)。
オリジネーター等(証券化を行った際元の所有者)による買戻し等で縮小傾向にあります
買戻しに関しては金融機関からの借入や社債の低金利で調達でき、リースバック賃料と比べると財務面で有利となるケースが多かったと言われます。
(例:2000年に「西武百貨店池袋本店」を証券化 → 2010年にセブン&アイホールディングスが買戻し。)
またファンドが所有していた物件のうち、好景気の時にハイレバレッジ※1をかけて、価格の下落について行けない状態で、デフォルト(債務不履行)となった物件も多いと言われます。
※1・低い利息で資金調達し高い賃料設定で運用する事、テコの原理(レバレッジ)に見立てて
しかし、2001年のJ-REIT発足時より今や不動産市場のバイプレーヤーとなっています。
私が携わっています『個人向け不動産』とは、全く違うモノではありますが、
今後の不動産市場に大きな影響を与えるモノで有る事には違い有りませんので、今回の書込みさせて頂きました。